ニュースレター

003号 2009年12月

今回のテーマ

・ワンピース0巻

・ヒトの痒みの数値化への道(その1)

・梅田って何者?(その3)

・倫理委員会申請書作りへの「こだわり」

いつもお世話になっております 梅田です。本格的な冬がやってまいりました。こちら三重県津市は、冬は鈴鹿山脈から鈴鹿おろしという強い風が吹くので、非常に寒いのです。

皮膚の試験をする立場としては「寒くて発汗が少ない」「空気が乾燥している」という好条件が長期間続くので嬉しいのですが、なかなか布団から出られない悪条件が玉に傷なのです。

さて、この機能食品通信も3号目になりました。

皆様から「社内に回覧して、楽しく拝読させていただきました。特に津ぎょうざは、私も見ていました・・・・。」「A3二枚分の長さも適当で読みやすいんですよね。」「穴が空けてあるので、ファイルに綴じてます。」という暖かいご声援をいただきました。とっても嬉しいです。これからも少しでも良い文章を書けるよう精進いたしますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

ワンピース0巻

先日、少年ジャンプ掲載の大人気漫画の映画「ワンピース」を観てきました。あまりにも内容が良かったので2度も観ました。

未だご覧になられていない方の楽しみを奪ってしまうといけないので、映画の内容には触れませんのでご安心ください。

映画館で先着プレゼントとして配布された「コミックス0巻」の最終ページの作者あとがきの文章が印象的でした。

「(映画の)制作期間は、誰とケンカしてもいい。誰を怒らせても構わない。妥協せず、いいものさえできればお客さんは必ず喜んでくれる。それを見たら制作の苦労なんて一瞬で吹き飛ぶ。」

 

なるほど、仲間を思いやるというのも大切ですが、ビジネスである以上、仲良しクラブとは違います。

例えば弊社の話ですが、時としてスタッフ間で言い合いになる事が、ままあります。

営業・学術・試験実施・安全性管理の各々立場の違う担当者がお客様のため、そして弊社を信じて試験に協力してくださる被験者さんへの安全性のために必死だから仕方がありません。

そして私は、その現場を見かけても止めません。どうせ、数分後にはケロリとした顔で一緒にお茶をしていると分っているからです。

という訳で「正義・努力・友情」で構成される少年ジャンプの漫画と同じで、弊社も「正義・努力・友情」で成り立っていると気づかされた冬の1日でした。

 

ヒトの痒みの数値化への道(その1)

あれは、6年前の春、私が三重大学医学系研究科の大学院生だった時の話です。

ゴールデンウィーク空けの少し暑くなってきた晩、研究室のエアコンを入れようか入れまいかとボーっと考えていた時、院生の先輩(医師)から、私の運命を決定するお誘いをいただきました。

「マウスの掻破行動(掻く行動)を音で判別するという教授のアイディアが有るのよ。 それを実現可能かを工学部の音の専門家の先生に判断して戴きに行くんだけど、一緒にどう? 教授と教官から梅田君にもご指名かかってるんやわ。」

もちろん私は「ぜひ宜しくお願いします。」と身を乗り出して即答しました。

そして、もう少し詳しく伺ってみますと、世の中のマウスでの痒み評価は「ビデオで上から撮影しておいて、後から交通量調査みたいに手でカウンターをカチカチ押して計測」というのが一般的で、他には「患部と後肢に蛍光剤を塗り、これもビデオで撮影して患部と後肢が近付いた秒数の計測」という方法も有るとの事。そして、教授が音に着目されたのはビデオに映らない部分(死角)が無いから更に精度が高い研究が可能ではと思われたからとの事。

先ず、我々が行う第一の作戦は、少しでも多くの情報を工学部の音の専門家の先生にご提示し、実現の可能性をご判断いただく事でした。

そこで「百聞は一見にしかず」という事で、予備検討資料を作ってみました。具体的にはプラスチック容器内に「アトピー性皮膚炎モデルマウス」と「ビデオカメラの外付けマイク」を入れ、容器の外からビデオ撮影して完成。そして、その音声と動画を工学部の先生にお持ちしましたところ「実現の可能性を検討してみましょう」と了承を戴けました。

今になって考えてみると、この動画と音声は掻いているらしき音は拾っていたものの、ノイズだらけでまともな物では有りませんでした。言葉での説明だけでもご了承いただけていたと思います。

しかし、熱意を込めた提案が通った経験は私の自信に繋がりました。

 

よって、今も私はお客様へのご提案は口頭ではなく熱意を込めた書類を併用するのです。                 <<つづく>>

梅田って何者?(その3)

小学1年生(6歳)の冬の話ですが、バイオリンの演奏旅行でロサンゼルスに行きました。私の演奏が上手だったか、それとも陽気なキャラだからかは良く分りませんが、私も選ばれました。

これはロサンゼルスの老人ホームやイベントの会場にて、20名ぐらいの小学~高校生達が演奏を披露してまわる演奏旅行です。

そして、ご褒美として連れて行って貰ったディズニーランドで事件は発生しました。

何かのアトラクションに並んでいる時に、ふと後ろを見ると誰もいないのです。異国の土地で迷子になる6歳の梅田。

こりゃ大変だと涙が出ましたが、迷子センターにさえ辿り付けば引率の先生が迎えに来てくださるだろうと判断。

ふと目に付いたアトラクションの係の方々が忙しそうだったので、近くを歩いていたドナルドダックに駆け寄り、「グワッ グワッ グワッ」と謎の言葉を発しながら身振り手振りで迷子になった事を説明する梅田。ちなみにドナルドダックの中のヒトの存在を知らなかった6歳児。

そして、ドナルドダックのおかげで迷子センターに辿り着いた梅田。

ワンワン泣いている異国の子供達を尻目に、置いてあるクッキーや牛乳を味わう梅田。ディズニーアニメを言葉の意味は解らないがノンビリと観ている梅田。

どれぐらいの時が経ったかは覚えておりませんが、迎えに来てくださった引率の先生が「そこらへんを泣きながら歩いていると思って探していたんだよ。まさか、こんな遠くに有る迷子センターでノンビリと待っていたとは。すごいな君は。」と感心されていた事を記憶しております。

というわけで、突発的な事が発生した時は驚きますが、直ぐに突破口を探し、そこに向かって進む性格は、この事件が起因かもしれません。

倫理委員会申請書作りへの「こだわり」

以前「仕様書(試験デザイン)作り」「計画書作り」についてお話させていただきました「こだわり」シリーズですが、今回は次の行程である「倫理委員会申請書作り」についてです。

弊社は三重大学の医学部と附属病院の倫理委員会に、「ヒトで試験をしても良いか」を人権・安全性・妥当性の観点から審査して戴いております。この行程を通さないとヒトでの試験は出来ません。法律違反です。

なお、この倫理委員会の申請書の提出から審査完了まで1ヶ月かかるのですが、「その1ヶ月間って手持ちぶさただよね」と常連のお客様から言われてひらめきました。

「そうだ! その1ヶ月間で試験計画書、測定方法、被験者アンケートを更に練り上げられるように工夫しておけば良いんだ。」

カレーと同じで文章も計画書も寝かせると、良い味が出ます。皆さん色々なお仕事で忙しくて、なかなか寝かす事が難しいのは解ってますが、寝かせると良い味が出るのはご経験の通りです。

実際に、今冬開始の試験も寝かせたところ、弊社・試験統括医・試験アドバイザーそして依頼社様から山のように練り上げ案が出て参りましたので、良い味が加わっていくのを喜びながら感じております。

後になってから「あれを組み込んでおけば良かった」となっては、せっかくの試験が勿体無いので「寝かせる」という持論にこだわるのです。

これら内容の詳細につきましては『臨床試験の受託倫理委員会に提出する情報』にございますので、お目通しいただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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