ニュースレター

005号 2010年02月

今回のテーマ

・映画「アバター」を観てきました。映画の内容とは関係ありませんが、大学時代の担当教官を思い出しました。

・ヒトの痒みの数値化への道(その3)

・梅田って何者?(水泳編)

・被験者への説明資料の「こだわり」

機能食品研究所 梅田です。

皆様から「私もお金のしくみDSに興味が出ましたので買おうと思います。」「被験者募集のこだわり、同感です。」というご声援をいただきました。とても嬉しいです。

映画「アバター」を観てきました。映画の内容とは関係有りませんが、大学時代の担当教官を思い出しました。

昨年末、タイタニックの監督の「アバター」を観てきました。

近所に3D(立体映像)対応の映画館が無いので2D(普通の画面)で観ました。映画館に着いて上映が始まるまでの間「3Dの映画館に行くべきだったかな?」と何度も思いましたが・・・・

すごかったですよ

すっごく楽しかったですよ

すっごく面白かったですよ

映画の世界の中にグイグイと引きずり込まれました。

3Dじゃなくても、迫力満点でした。

大満足の気持ちで映画館を出るとき、懐かしい思い出がよみがえりました。

あれは10年前、奈良県は生駒周辺に有る近畿大学農学部の大学生だった真夏のある日です。太陽がガンガン照りつける灼熱の中での農場作業を終え、汗をかきすぎて痒くなった肌をボリボリ掻きながら、クーラーが程よく効いた研究室に戻りました。

直属の教官であるネルソン先生に「先生、ただいま戻りました~。」と報告をしに行った時、先生は私が作ったUMEDAYAというホームページをご覧になられていました。

カクカクと動く画像やイラストを多用して飾り立て、ページ構成は一貫性が無く増築に増築を重ねた迷宮のような私のホームページ。

恥ずかしながらumedaya.comまで取得した暗黒の歴史。

先生はパソコンの画面に表示された文字だけの画面を指さされ「梅田くん、インターネットは様々なコンピュータが繋がれて居るんですよ。このようにHTMLの文字のみで閲覧する方だって居ますし、そうで無かったとしても画面の大きさだって様々です。つまり、相手の認識する環境・条件は様々だから、どの場合でも最適に伝えられる事を念頭に置くべきなのです。」とアドバイスをくださりました。

そして、そのアドバイスに沿ってシンプルな構成にしたところ、アクセス数や掲示板への感想書き込みが急に増えたのを覚えております。

それから10年経った今、アバターを作った監督は3Dシアターでもお茶の間のTVでも楽しめるように作られたのだなと想像しながら、大学時代の恩師の姿がよみがえったのでした。

ヒトの痒みの数値化への道(その3)

前号までのあらすじ【6年前のある日、三重大学大学院 医学部皮膚科の学生だった梅田は、マウスの掻破行動(掻く行動)を音で判別する事が可能かの検討実験を担当させていただける事になったのです。】

開発が始まって数日後の事、このプロジェクトの工学分野の陣頭指揮をとっていただいている野呂准教授との打合せの為に、先生の実験室に伺った時の話です。

野呂先生から「梅田くん。この前貰った【掻いていない時】という題名のビデオだけど、マウスが動いていないのに掻いてるらしき音が出ているよ。このヘッドホンで聞いてごらん。」と言われ、手渡されたヘッドホンで聞いてみると確かにカリカリカリという掻いているような音が聴こえます。

野呂先生の予想では、これは上からの撮影であるため、前肢で口の下を掻いているのが死角で映っていないのではとの事。

色々なアングルから撮った動画を観察された時に、そういう動きが有ったため「これが答えでは」と気付かれたそうです。

このとき私は「すごい、私も気付きの能力を伸ばしたい!」と、心の底から思いました。しかし、どうすればその「気付きの能力」が伸びるか分らなかったので、まずはいつも以上にじっくりと観察をする事にしました。

その日から梅田は、7日間2時間ずつマウスの動きを飼育ゲージ越しや手のひらの上でじっくりと観察しました。

すると、どうでしょうか。ビデオ動画を観ても「掻いていないように見えるけど、前肢が微かに揺れているから実は掻いているぞ。」と判るようになりました。もちろん予想だけでは正確性に欠けるため左右から2台同時撮影した動画で答え合わせもしました。

このようにして、観察してからスタートする梅田が誕生しました。ただし、じっくり観察すると日が暮れるので今は集中して観察しています。

梅田って何者?(水泳編)

3歳頃から水泳をしている梅田が、10歳頃の時に体験した話です。

私は泳ぐスピードがイマイチであったため、スタミナで誰にも負けないようにしようと長距離の訓練をしておりました。10歳にして勝手に諦めるなんてと笑われてしまいますね。

その日もモクモクとスイミングスクールで長距離をと泳いでいると、初めて見る若く爽やかな男性の先生が「腕を、こうやって回してごらん」「良いね、スピードが上がったよ」「足は、こうすると良いよ」と柔らかな雰囲気でアドバイスと励ましをしてくださったのです。

アドバイスの言葉数は少なかったですが、明らかに私の泳ぐスピードが増したのでビックリしました。ホンの少しのコツの組み合わせで能力が伸びる事も有ると身を持って体験しました。自分の浅はかな考えで勝手にスピードを諦めてしまっていた事に冷や汗が出ました。

その体験から、良い意味で私は諦めが悪くなりました。そうそう簡単には投げ出しません。そして、相手の為になる事を的確に伝える事が出来るようになりたいと表現方法を試行錯誤し続けております。

余談ですが、残念ながらその先生から指導を戴けたのは数回のレッスンのみでした。 それから半年以上経った時でしょうか、母が近所の誰かから聞いてきた話では、その先生はオリンピックの平泳ぎで銀メダルを獲得されたそうです。この原稿を書きながら、インターネットで先生の名字(フルネーム不明)の選手を探したのですが、情報不足で真偽の程は定かではありませんでした。

ただ、私にとって偉大な方であった事は変わりありません。

■被験者への説明資料の「こだわり」

仕様書(試験デザイン)作成 → 試験計画書作成 → 倫理委員会申請書作成→被験者選出 の行程通りの順番で説明させていただきました「こだわりシリーズ」ですが、今回は【被験者への説明資料】についてです。

被験者さんを集める時や、被験者さんに試験方法を説明する時に、試験内容をしっかりとお伝えせねばなりません。その細かい技術は、専門スタッフが日夜改良してくれているので、既に私の想像を遙かに超えた洗練された世界に突入しております。ただし、基本理念はスタッフ一同が共通なのです。

その発端は、14年前に宮地佑紀生(みやちゆきお)さんという名古屋で有名なタレントさんのラジオでの作り話です。

お医者さん「なんで朝ご飯を食べてきちゃったの?」

患者さん  「パンなら良いと思って・・・・」

この作り話を聞いた瞬間は笑い転げました。

しかし、その直後に私は冷静に「これは作り話だから笑えるけど、現実では様々な方法で意思疎通のトラブルを回避しているんだな。私も将来そういうトラブルを起こさないよう、今のうちから意思疎通には気をつける習慣にしよう。」と思ったのです。

たとえば弊社の仕事に置き換えるならば、採血の有る試験の説明は【朝ご飯をお控えください】ではなく【前日22時以降の水分・食べ物・タバコをお控えください】と明確にするべきなのです。

これらの事から私が常日頃から思っているのは、物事は正確に伝えねばならないという事です。略称や常用されていない言葉は、悪気の無い行き違いを生むという事です。それは不幸が生じるだけなのでNGなのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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