ニュースレター

012号 2010年09月

今回のテーマ

・我が街にも3D映画が来ました!

・9月の茶話会(内科分野)は質疑応答時間の質問数が37件でした。

・ヒトの痒み評価への道 ~赤面編~

・11月の茶話会はヒトの痒み評価技術についてです。

2ヶ月連続で『かき氷』の話題を書きましたため

「私も家で『かき氷』を楽しんでいます。」というお便りを複数いただきました梅田です。曇り空や秋の風のおかげで少しは涼しく感じるようになってきましたので、暑さはあと少しの辛抱かもしれません。

我が街にも3D映画が来ました!

今年の頭に映画『アバター』を観た時には3D非対応だった三重県津市の映画館ですが、3D対応になりました。

3Dと言いますと、万博や科学館で赤と青のセロファン眼鏡を使って観た5分程度の映画のように、グワッとかビヨーンと局所的に飛び出てきて目が疲れてしまう映像と思っていました。しかし、それは大間違いで画面に映る全ての物体に不自然無く縦・横・高さが存在し、まるでその場に居るかのような錯覚を覚えるほど自然で、目も疲れませんでした。

そういえば、数年前に映画『チャーリーとチョコレート工場』で、映画館によってはシーンに合わせてチョコの香りがする仕掛けがあったそうです。ぜひ将来は『美味しんぼ』のような料理対決の映画を目と鼻で楽しみたいものです。

さて、私ですが先日3Dで『キャッツ&ドックス2 地球最大の肉球大作戦』を観てきました。

もちろん本編には触れませんが、余談を1つ。私は、眼鏡をかけたビーグル犬が、どうやって眼鏡をかけているかが気になっておりました。宣伝ポスターのイラスト(絵)では眼鏡のツルが耳の上を通り後頭部側の耳の付け根に引っかけてあるのですが、少しの運動で外れそうなシロモノです。そんな事を気にするヒトは私ぐらいと思うので答えを言いますと、映画の本編では耳の下を通って後頭部で左右が繋がっていました。つまり水泳のゴーグル方式です。

前作同様、楽しい動物映画でした。

9月の茶話会(内科分野)は質疑応答時間の質問数が37件でした。

おかげさまで、9月6日(月)に内科分野・経口摂取が必要な試験の茶話会を開催する事が出来ました。三重大学医学部臨床創薬研究学講座・NPO法人みえ治験医療ネットの西川政勝教授とのお食事→ご講演→質疑応答というプログラムでした。

まず、お弁当を食べながら先生とご歓談いただき、次に西川先生に『薬の治験』と『食品のヒト試験』の定義・目的・方法を比較した内容のご講演をしていただきました。

疑応答時間の前のトイレ休憩時間に、皆様から提出していただいた質問・相談用紙を見て嬉しい悲鳴を心の中であげました。実は質問・相談の総数が予想を上回る37件有ったのです。私は急いで内容を確認し、西川先生にご回答していただくものと私が回答する質問・相談を仕分けをし、先生と私で全てに回答いたしました。

そのご質問・ご相談を少しご紹介します。「●●抽出物は世の中で■■に効果有りと報告されています。我が社がほぼ同じ物質を開発して試験をする時に気をつけるべき内容は?」「▲▲▲という症状の評価方法は有りますか? それを評価した数値の変動は臨床医の立場から見て意味は有りますか?」「○○○○の評価で気をつけるべき事は? 一般的に何ヶ月ぐらいで結果が出ますか?」「◇◇◇を摂取して運動するとダイエットに効果的と言える試験は(三重大学で)可能ですか?」

今回も「その日は用事が有って行けないのです。アンコール開催は有りませんか?」と複数の方からお声をいただきました。ありがとうございます。また計画を立て、この通信で告知させていただきます。

  • ■ ヒトの痒み評価への道 ~赤面編~

今回は、ヒトでの痒み評価の開発話です。

アトピー性皮膚炎モデルマウスが痒くて掻く行動(掻破行動)で生じる引っ掻き音の量をPCで自動解析して痒みの度合いとして評価する方法を開発し、いくつかの抗アレルギー薬の評価をさせていただき、次はヒト用のシステムを作ろうという事になりました。

「さて、やろう!」と意気込んだのは良いのですがマウスとヒトでは掻いた時の音が違いますため、ヒトがどんな掻破行動をし、どんな音が出るかを調査する事になりました。

マウスには「掻くな」と頼んでも掻かなくなるはずが無いので、起きている時にデータ収集しました。しかしヒトの場合は、精神力で我慢する事が可能なため、無意識下の状態つまり就寝中の掻破量を痒みの度合いとみなす事にしました。

まずはアトピー性皮膚炎で身体をボリボリ掻いている私の就寝中の行動と、それに伴って発生する音を収集する事にしました。

■まずは初日。

雪でも降るのではないかと思うほどの寒い日、工学部の学生さんから、ビデオカメラと手に付ける録音装置(マイク)を手渡され「梅田さん、掛け布団禁止でお願いします。些細な行動に伴って発生する音も知りたいので、部屋の明かりは付けっぱなしで寝姿を撮影します。暖房のエアコンの音は問題ないのでガンガンに炊いて風邪を予防してください。」と説明を受けた梅田。

・・・・ビデオカメラが気になって1時間しか寝られませんでした。

視界にビデオカメラが入るたびに、目が冴えてしまったのです。

■2日目

学生さんから「ビデオカメラの暗視撮影機能(ナイトショット)を使いましょう。暗視撮影だと、白黒映像になってしまい梅田さんの行動が見辛くなりますが、仕方ないです。」と改良案を貰い、再びチャレンジ。

・・・就寝直前に電話で私が話した内容が手に付けたマイクで録音されていました。『オコジョさん』という漫画について熱く語る梅田の声が。

■3日目

学生さんから「マイクは音楽や会話音をカットできるように設定したつもりでしたが、どうも設定が甘かったようです。設定を直しましたので、今度は至近距離で喋る電話の声もカットできます。」と、改良した機器を渡され、チャレンジ。

・・・ようやく、解析につかえそうなデータ取りシステムが完成。

このやり方で、多くのデータを蓄積しようと決意。

■4日目

学生さんから「ヒトって、寝ている時に服がはだけたり、股間を掻いたりと恥ずかしい事が起きますから、1日も早く音だけで評価出来るようになりましょうね。今晩もデータ採り、よろしくお願いしますね。」と言われました。

・・・就寝直前に、ふと気付きました。

「ひょっとして、私の事を言っていた? 股間を掻いている?」

翌日、学生さんに聞いてみたところ大正解。お互い気まずかったです。

この時の気持ちを忘れる事なく、プライバシーに配慮したシステムを構築している我々でした。

■9月の茶話会はヒトの痒み評価技術についてです。

11月の茶話会は、ヒトの痒み評価技術の技術説明を行います。

三重大学工学部ナノセンシング研究室 准教授 野呂雄一先生に講師と機器のデモンストレーションをしていただきます。

現時点の候補日は11月16日(火)、17日(水)、18日(木)のどこかで12時~15時を予定しております。

アトピー性皮膚炎患者を対象とした抗アレルギー薬による掻破行動抑制試験にご興味の有るメーカ様は是非ともご参加いただけますと嬉しいです。詳細は次号でご報告いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。