ニュースレター

049号 2013年 10月

■ 今回のテーマ

・ 真夜中の測定と梅田。

機能食品研究所、梅田です。気温が寒くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 寒い時期は外気の湿度が下がる事に伴いお肌も乾燥していくため、保湿性やバリア機能の評価に最適です。また、発汗が少ないので『あせも』等のトラブルが少なく、安全性評価にも最適です。

先月号の『食後30分毎の採血をする試験(食事負荷試験)』の記事について「摂取後に時間を追って採血する試験を考えていた所なので、ちょうど良かった。」 「進行表とキッチンタイマーを使って時間管理をしている梅田さんの姿が目に浮かびました。」 「試験前日までの被験者さんへの注意事項の説明方法、とても分かりやすいですね。」等のお言葉と詳細に関するお問い合わせを多数いただきました、ありがとうございます。皆様からのお声をいただけます事、とても幸せです。これからもより良い試験を出来るよう精進いたします。

真夜中の測定と梅田。

■就寝時の評価・測定方法

就寝時や就寝前後の評価ですが、『何時に寝て何時に起きましたか?』『寝心地はいかがでしたか?』のような自己評価でしたらご自宅で日誌に書き込んでいただけば良いです。他にも『起床時の血圧の数値』でしたら、血圧計をお渡しし、腕への巻き方や測る時の注意事項を分かりやすくご説明する事によりご自身で測定・記録していただけます。

しかし、機械の装着・操作が困難なものの場合は22時頃に梅田が被験者さんのご自宅に車で訪問し、お家にあがらせていただき装着と操作、そしてすぐさま次のお宅に車で移動・・・・というのは非現実的。複数の被験者さんに同時にホテルまでお越しいただき、宿泊していただきながらの測定となります。

■ホテルまで3分で移動完了

機能食品研究所が入居している津センターパレスという建物はホテルと繋がっておりまして、2階に有る渡り廊下を通れば直ぐにホテルのフロントに到着です。測定日には台車に測定機器入りのコンテナを2~3個搭載し、会社のオフィスから出発すること3分で測定現場に到着なのです。今のオフィスに移転する前は、三重大学内に有った本社オフィスから車でホテルまで慎重に荷物を運搬し設営をしておりました。当時は雨や雪が降っても良いようにコンテナの中の物品をビニール袋で保護しておりましたが、今は建物の中の移動のみのため、その必要はありません。

■13時頃 設営

ホテルの部屋の清掃が完了する13時頃になりましたら設営作業を開始です。被験者さんが宿泊されるお部屋の目につく所に【ご挨拶文】や【注意事項の再確認】の紙を貼ります。次に、機器を設置したり有線での通信が必要な時は被験者さんのお部屋からスタッフ控え室までLANケーブルを床に這わせます。そして機器の動作チェックをして完了。そして夕方~晩に被験者さんがチェックインされるのです。

■21時頃 スタッフ・関係者打合せ

スタッフで打合せをします。測定内容によっては医師の先生・大学の先生との打合せも行います。物品や機械動作の最終チェックや、直前に開封・調整すべき材料の準備をします。

■22時頃 被験者さんへのご挨拶まわり

22時になりましたら、各部屋の被験者さんにご挨拶をしてまわります。被験者さんには『22時までにお風呂を済ませ、あとは寝るだけの状態でお待ちください』と予めお願い済みです。夜も遅いため、スーツ姿の梅田が訪問すると緊張されるかもしれません。そのため、Tシャツなどのラフな服装で伺います。ドアをノックし「機能食品研究所、梅田です。」と発声した後、3歩下がって待ちます。そして「こんばんは。ご協力、ありがとうございます。それでは、●●様は■番目にスタートさせていただくので▲▲分後に改めてお伺いします。それまで、おくつろぎになってお待ちください。」とご挨拶をして、その場を後にします。

■そして装着・測定開始

その日の被験者さん全員へのご挨拶の後、装着・測定開始です。測定開始順に被験者さんのお部屋にお伺いし、「梅田です、お待たせしました。」と発声しながらドアをノックします。この時もドアから3歩下がって待ちます。被験者さんが扉を開けてくださったら、「こちら、本日の担当の●●先生・■■看護師です。」のように、被験者さんにお伝えしてから入室します。次にドアのストッパーをかけ、開けっ放しにします。これは被験者さんに対し、部屋に何人もが出入りする圧迫感・息苦しさが無いようにという配慮です。とある女性の被験者さんから「梅田さんのピンクのスヌーピーのシャツ姿は、見ていて何だか安心できます。」と言われてから、女性の被験者さんの時にはピンク色のTシャツを意図的に着るようにしております。入室しましたら先ずは日誌の確認や必要事項のヒアリングを行います。同時に、機械・物品を台車・コンテナで搬入をし、予め被験者さんのお部屋に設置してある部品・電源・ケーブルとの接続作業を行います。その作業中は、被験者さんと簡単な世間話をし、リラックス状態を保っていただくようにしております。そしていざ装着します時は「それでは、正確かつ迅速に行いますね。」とお伝えしてから、集中して装着作業にかかります。とはいえ黙っていては気まずくなりますのでアシスタントへの指示を被験者さ

んが聞いても分かる内容「それでは13個の電極装着を開始です」とか「左の眼、レフトのアイいきます。」とか「髪を

丁寧にかき分け。ペーストよし。シールを丁寧に押さえつ

け・・・はい、貼り付け良し。引っ張り確認完了。」など、作業がキビキビと進んでいる様を感じていただけるようにしております。被験者さんから話かけていただいた場合は喜んで応じますが、お疲れのところ早く就寝されたいかたが多いと思います。そのため、迅速に装着し、装着後の動作確認を1発でOKさせるだけの正確な装着作業を優先するため、会話より作業を優先しております。

■真夜中でも駆けつけます

装着が終わりましたら、照明を切って我々はお部屋を後にします。夜中、何か有りました時は枕元のチャイムのボタンを押していただきます。身体中に線を装着してある場合は、ご自身でお手洗いに行くのも困難なので、呼ばれたら即座に駆けつけます。お手洗いの場合、装置をお手洗いの中まで移動させてから一旦廊下に私は退散。部屋の中から「終わったよ。」と聞こえたら、今度はベッドに戻っていただくための機器移動をします。

その夜中の連絡手段ですが、ホテル内の内線電話は夜中の番号のかけ間違いが心配です。暗い部屋でも簡単に押せるようにと、無線式チャイムの大きな押しボタン(10㎝φ)を枕元に設置。押しやすい構造だけに、寝返りで押してしまわれる事が欠点。脳波などのようにスタッフ控え室でモニタリングできる場合は『ああ、誤報だな』と分かるのですが、そうでは無い時は廊下をソローリと歩き、ドアを優しく微かな音量でノックして室内から「は~い」という反応が有るかを確かめます。次に被験者さんから預かってある鍵を使用し、1cmほど扉を開けて小さな声で「梅田です。」と言います。実は寝ていたのに起こしてしまったとあっては、測定内容の正確性が失われてしまうので細心の注意が必要です。反応が無く寝息らしきものが聞こえます場合は、そっとドアを閉じてスタッフ控え室に戻ります。

■朝、被験者さん起床

朝、被験者さんが目を覚まされますとチャイムでお知らせして貰えます。チャイムが鳴ったからといって直ぐにドアをガチャリと開けるのではなく、本当に起きていらっしゃるかの確認は怠りません。だいたい皆さん寝ぼけていらっしゃるので、口数少なくサササッと機器を取り外し、回収すべき機械・物品を運び出して完了です。私は自分の存在感を消して、空気のようにサラリと行動をする事により被験者さんの自然な目覚めになると思っておりますので、気分は歌舞伎の黒子です。

■その後、昼間の仕事に向かう梅田

被験者さんの部屋はホテルの清掃係さんに綺麗にしていただくのですが、スタッフ控え室は個人情報や精密機器が満載のため清掃を頼めません。そのため、ドアノブに替えのタオル等をひっかけておいていただきます。多い時には週に4連泊しますので、使用済みタオルが積み重なります。朝7~9時頃に全員の被験者さんの測定が完了し、私はホテルの渡り廊下を通って本社オフィスでの仕事に向かいます。気分はホテル住まいの作家・芸能人。

■様々な評価が出来ます

このホテルでの測定方法により、機器を変える事により様々な測定が可能です。たとえば三重大学開発のアトピー性皮膚炎の痒み度合いを掻破音で把握する機器などです。

皆様、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。