ニュースレター

054号 2014年 3月

■今回のテーマ

・ 測定チームのアルバイトさん列伝

機能食品研究所、梅田です。いつも大変お世話になっております。

毎年3月末は、ホーホケキョ♪という野生のウグイスの風流な鳴き声で目覚めるのですが、朝3時です。例年、数日経つと鳴く時間が昼間に移行するので「数日の我慢だ。シーズンの始めは張り切りすぎて早くに目が覚めて鳴きに来るのだろう。」と思いながら2度寝をします。

先月号は『測定チーム(弊社研究スタッフ・大学の先生・院生さんら)』のお話でした。今月号も引き続き、院生さんらのエピソード紹介です。

「大学の先生や院生さん達との連携のきっかけ話、読めてよかったです。良いご縁ですね。」「趣味の話に耳を傾ける時の熱心さを感じました。だからこそ会話が盛り上がるのだと思います。」「出張時の乗り換えのしやすさとか、重要ですね。」というご感想と、「いつも読んでいますよ。」というお言葉をお寄せいただきました。お送りいただきました皆様、誠にありがとうございます。いつも励みになっております。

測定チームのアルバイトさん列伝

昨年11月号では【弊社は多くの方々に支えられ、再現性の高い正確な臨床試験を実施】しています事と、支えてくださっている『専門家の先生・医師の先生』『看護師さん』『測定チーム(弊社研究員・大学の先生・院生さんら)』『カメラマンさん』『運営スタッフ』の業種・担当内容をご紹介しました。『専門家の先生・医師の先生』『看護師さん』に続き先月と今月は『測定チーム(弊社研究スタッフ・大学の先生・院生さんら)』についてお話させていただきます。

皮膚状態の測定や各種機器を使った様々な身体データの測定は『弊社研究スタッフ』『三重大学の先生』『院生さんら』のチームで実施しております。朝から夜中まで研究・実験をされている方々なので、長時間の測定が続いても手元がブレる事無く正確に測定が可能です。他にも測定の合間に測定データを複数の記録メディアに分散してバックアップをとったり、測定室内の温湿度環境を一定に保ったりと測定全般を担当していただいております。そして『院生さんら』は、弊社のアルバイトもしていただいております。先月号の「電車に詳しいAさん」に引き続き、今月号は2名のアルバイトさんの思い出話を「測定チームのアルバイト

さん列伝」としてお送りします。

■今月号の題名に【列伝】と入っている意味

この号を執筆するにあたり、過去から今に至るアルバイトさん達の事を思い出していた梅田。ふと、思考が脇道に逸れ、高校生の時に深夜に観ていた「今甦る!昭和ヒーロー列伝(中京テレビ制作)」という番組を思い出しました。その番組は1ヶ月に1回の放送で、2時間番組。1回の放送で1つの特撮番組を紹介する番組なのです。紹介作品は、忍者キャプター、スーパーロボット レッドバロン、電人ザボーガー、がんばれ !! ロボコンなど。2時間の中で第1話・代表的な話・最終話の計3本を取り上げて放送しており、毎月楽しみでした。第1話を観た直後に一気に20話ぐらい飛んで重要な話を1話分、そして次に更に飛んで最終話を観てありますため、その後の人生で誰かに人形や模型を見せていただいた時に「第一話と最終話を含む3話分しか知りませんが、格好良くて好きです。詳しく教えていただけませんか?」と、お話のきっかけになっております。ヒーローにも性格・背景・特技など色々とありまして、父親の造ったロボットに乗り込んで悪と戦うとか、機械に詳しい青年が自分達の乗り込むマシンの修理を行うだけでなく空いた時間に家電屋でバイトをしているとか、ギャグメーカー的なノホホンとしたオジさんなのに実はものすごく強いなど、人物の魅力も物語に引き込まれる要素の1つだと思っております。

話は戻りますが、弊社のアルバイトさん達が色々な技や特技を持っていて、そして一緒に過ごした日々を次々と思い出す時に、その魅力溢れる人柄はまさにヒーローだと気付きました。そのヒーロー達の活躍を次々と思い出す行程は私の人生に於けるヒーロー列伝なのです。

■細かい作業が得意なYさん

さて今月号の1人目のヒーローは、工学部のYさん。彼との出会いは一緒に計測機器の開発を行う現場でした。その開発は数年に渡って行っており、春になりますと数名が卒業・修了のためチームを離れ、入れ替わりで大学4年生のかたが新メンバーとして入られます。

Yさんですが、初対面時の印象は寡黙でダンディな人。冬にオールバックの髪型でトレンチコートを着て歩いている姿はハードボイルド小説の探偵を彷彿さるほど。そして一緒に研究をしてみると、こちらの意図している内容を的確に汲み取り、それを機械・プログラムとして形にしてくれました。ある日、研究室でお茶を飲みながら彼と話をしている時、彼から家庭教師のアルバイトをしていた話を聞きました。彼いわく国語を重点的に教えたとのことで「工学部の貴方が国語ですか?」と聞き直

しましたところ、「物理でも数学でも何を意図しているかを読解できなければ解けないから、国語が重要なのです。」との事。おお、これが彼の意思疎通能力の高さの理由なのね、と心の中で納得。普段、機械・数式・プログラムを操っているYさんが実は国語にも造詣が深いという更なる魅力を知り、ワクワクしたものです。

そんなYさんですが、弊社でのアルバイト時間外に、休憩室でお菓子を食べながら何かしら手作りをしています。何かしらと覗いてみると、机の上にお菓子の包み紙で作った小さな折り鶴が有ります。高さ1センチ未満の小さな鶴です。ピンセットを使っているわけではなく爪の先を使って器用に折っていました。その鶴が出来る様を見ながら、私はハッと気付きました。彼らと研究開発していた計測機は皮膚に巻き付けるタイプの物だったのですが、皮膚にあたる部分はもちろん様々な部分がしっかりヤスリがけされていて、とっても滑らかで綺麗でした。こんな細かい所、相当な器用さと根気が要るでしょうという所まで加工してありました。これは空いた時間を使って手先の器用さのトレーニングし続けている成果では?と、私は気付きました。しかし、それを本人や人前で言うのは野暮な気がしたので黙っておりました。ほどなくして周りもそれに気付いたからか、いつのまにか小さな鶴折りがブームに。「家で小さな鶴を折っている」「疲れるから寝る前にやっている」という会話が社内でチラホラと聞こえてくるようになり、皆さんの向上心を肌で感じました。

そんなYさんですが学部の1年と大学院の計3年をご一緒させていただき、就職と同時に引っ越されました。今も目を閉じるとハードボイルドな探偵っぽいヒーローが、少し薄暗い探偵事務所の机で小さな鶴を折っている姿が浮かんできます。

■自作が得意なHさん

続いて2人目のヒーローは工学部のHさん。学部の1年間と大学院の2年間の計3年間、平日・休日のアルバイトで活躍してくれました。

彼との出会いは、私が三重大学工学部の学生さん120名の前で授業を90分間させていただいた翌日です。私は授業の終わり際に「三重大学の敷地内に私の会社が有ります。アルバイト募集中です。」というスライドを皆さんにお見せして教室を後にしました。そして、その翌日、Hさんが「アルバイト興味が有ります。」と弊社に来てくれました。

彼は会社ではモクモクと熱心に仕事をしております、しかし私が機械関係で困っていると即座に駆けつけて解決してくれました。

たとえば、故障したタワー型パソコンの本体のフタを開いて「電源ボタンを押してもウンともスンともなので、パソコンの自己診断機能は使えない。メモリなど交換が可能な部品を1つ1つ取り替えてみようか。それともハードディスクだけ取り出して別のパソコンのスレイブ(外部記憶装置扱い)として繋ぎ、必要なデータを避難させるか。」と私が悩んでいたら、そっと横から「そこのコネクタ、一見刺さっているように見えますが振動か何かの影響で外れかけて接触不良を起こしているように感じます。」と、数多くある線のコネクタから原因を特定出来、時間をかけずに修理完了。

他にもノートパソコンのハードディスクが不調になった時の話。血圧測定時に使っている聴診器を持って来てパソコンに押し当ててカリカリという動作音を聞きながらデータ読み込みが出来る角度になるようノートパソコン本体の傾きを調整している時にトイレから帰って来たHさんは、一目で意図を読み取り「この角度、いかがですか?」とサッと手助けに入ってくれ、必要なデータをスムーズに外付けハードディスクに避難する事ができました。

他にも静電気に弱い測定機器の取り扱いマニュアルを作っていた時には、バイト帰りの彼から電話が有り「今、電器パーツ屋さんに居るのですが、梅田さんが欲しがっていたアース線(漏電防止・電気を逃がす)や除電用具を買っておきましょうか? お勧めのものを複数買って行きます。」と準備してくれたので、採用する道具の選定がスムーズでした。

どれもサッと済んでしまっているエピソードですが、その行動を自然体で出来る彼の知識と経験などによりサッと済む事ができたのです。

このような様々なこだわり・特技・精密作業の技をお持ちの方々(ヒーロー)により弊社の再現性の有る測定が支えられています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。